2005年4月5日火曜日

『ねばる女』を見ました

【放送日時】平成16年10月18日(月)~11月15日(月) 連続5回
【作】西荻弓絵【出演者】飯島直子、沢村一樹、磯野貴理子、うじきつよし、渡辺徹

 根本家の長男、根本元晴は、父親の生き方を否定し、跡継ぎの道をすて、水戸から去り、都会へ出て、東京で、商社マンをしていました。けれどある時体の変調に気づき自分の余命が長くないと知ります。その時自分の人生を振り返って、また自分の短い将来何がしたいのか考えると、自分の父親が営んでいた納豆作りの中にこそ自分の本当の幸せがあるのではないかと、考えるようになって、修行していたが、自分の開発中の「昔納豆」を完成させるまもなく、亡くなってしまう。

 葉月(飯島直子)は、千代田区に7000万円でマンションも購入し、夫と子供と、椅子デザイナーとしての道を生きていて、地元では、出世頭と言われていた。納豆や、父親の事は、好きにはなれなれず、実家へもしばらく遠ざかっていたのでしたが、慕っていた実兄が亡くなったことで、状況が一変し、納豆会社をたたむまでは、彼女も協力することになったのです。それは、実兄がどうして、自分のキャリアを突然捨てて、納豆職人の道を選んだのか、知りたいという一心からでした。
 「昔納豆」を完成させたいと研究していた兄は、水戸のやせた土地でも、大きな大豆を生産している農家を探しだし、自分の納豆作りの為に仕業していて、そのおばあさんに託された兄からの手紙によって、どうして兄が、納豆の道を次ぐことにしたのかという本当の理由を知ることになるのです。
 葉月はやがて会社を辞め、納豆作りを本業でしたいと思うようになります。
 家族や、父親から反対され続けながらの日々(女性が室に入ることを認めて居なかった)、実の兄の念願だった「昔納豆」の試作の日々、周りの人間は、彼女の熱意によって、だんだん彼女を認めていくが、しかし、品物は、返品の連続だった。そして家族の関係もすきま風が吹きバラバラだった。
 それでも葉月は納豆作りを粘り強くやめなかった。やがて子供は水戸という町になじみ、また子供だけは母親の生きる姿を認めて応援していた。その様子を見ていて、夫も父親も態度を変えていく。 夫の方は納豆修行を見ていて、自分が必死になって、いままで会社で認められるために頑張ってきた、今までの生き方よりも、贅沢からかけ離れてはいるが、必死でその味だけを守っていく生活の方が、何倍も価値のあることのように思えるようになっていました。

 私は田舎を持っていないが、日本人が、東京から田舎へ帰りたがるのは、こういうことなのかな?と思った。ちょっと煩わしい、お節介な近所のおばさんやおじさんもこうして、懐かしくなるのかもしれない。ホームページで検索してみると「夏子の酒」という作品とそっくりらしいが、わたしとしてはその作品を全く見ていないので、新鮮に見られた。それから、作品が全5回なのも見ていて楽ちんです。

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